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図面

先日までCADの事で色々書きましたが、基本の図面のお話し。
「図面」と呼ぶ人も居れば、昔の人(失礼)は「三面図」なんて呼ばれる方も。

製品(左図)を正面・平面・側面(右図)の三面で書くから三面図
左の立体的に書いた図を立体図やアイソメ図なんて呼びます。(アイソメ図とはアイソメトリック図の略で、立体を斜め上から見た図を表示する、等角投影図と呼ばれる立体の表現方法)

これだけですと立体のイメージはすぐにわかりますが、正面図と側面図の反対側の見えて無い部分の形状がわかりませんね。見えない部分に出っ張りが有るかも。
しかし、右図の三面図では見えない部分の出っ張りも何も無いストレート面と言う情報が入っています。

この三面図の書き方も決まりが有りまして

通常の図面は第三角法という決まりで書きます。製品を見たままの図面。
第一角法とは見ている方の反対面にスクリーンを置いた時に映される形状を書いた図面
配置も変わってきます
詳しくは
https://cc.musabi.ac.jp/zoukei_file/03/seizu/NewFiles/seitouei.html

第三角法にも決まりが有ります。図面の配置です

正面図を右手で持ったイメージで、手首を90度手前に回したのが左側側面図(左に配置)
手首を90度向こう側に回したのが右側面図(右に配置)
そこから更に90度回すと裏側が見えますこれが背面図(右側面図の右に配置)
手首をコップの水を飲む様に手前に90度傾けたのが平面図(上面図と言ったり)上に配置
その反対にコップの水を相手に飲ませる様に向こう側に90度傾けたのが下面図(底面図なんて言ったり)下に配置

この配置にも決まりが。正面図 右・左側面図 背面図は上下の位置が同じ高さに
正面図と平面図 下面図は左右が同じ位置に来るように。
断面図の配置は結構 空いてるスペースに書きますね。

あと断面図は切った時にどちら側から見ているかも正面図に矢印で書きます。
図では左に矢印が指してますので、正面図の左右を両手で持ってB-Bで切った時に
左手首を自分側に90度回転させて見た図になります。(右側から見ますの意味)

矢視図も空いてるスペースに配置されてる場合も有りますが、作図の時は45度傾けた位置で書く方が楽です。45度傾けた中心線から左右にとか 端点から45度で直接引けますので

(ちなみにこの図面は1か所間違いが・・・答えは下記に)

平面図から立体を創造するのは案外 訓練で解決出来るのかも
図面を沢山読んで訓練してみて下さい(笑)
あと図面をフリーハンドで立体図を書くとか、身の回りの立体物をフリーハンドで図面で書いてみるとか。新人教育で平面図を立体図で沢山書かされました(涙)

各種工作機械の遠藤機械工業株式会社 (endo-kikai.co.jp)

よく図面を読むのが得手不得手なんて話しになると 右脳左脳なんて話しになりますね
右脳派左脳派なんて診断も有りますね。腕を組んだ指を組んだ時のどちらが上になるかなんて

あとはこんなの 女性が回ってるのは時計回り?反時計回り?

時計回りにしか見えないのを自力で反時計回りも見える様に努力したリーゼント印
脳から煙が出そうな位になりました(涙)

答え:

お分かり頂けただろうか・・・・
3階でベランダの無い窓ガラスの向こうに
じゃ無くて 矢視図の円です。長円形に書かないといけないのに丸です。
おそらく正面図の凹みの側面の破線を45度伸ばしてその幅の円を書いちゃったんだと思います
(図面の作図あるあるです)

2020年12月18日