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NCフライスの対話機能

先日 対話機能のNCフライスが出てきましたが、以前NCフライスをご案内の親子様の親父さんが「対話式って機械と話すと思ってましたは」と言ってたのを思いだしたので対話機能についてお話を。
(広島弁とかだったら機械がじゃけんとか言うのかな・・・)

対話機能はプログラムをGコード・マクロプログラムで作る代わりに決められた条件に沿って入れればプログラムが出来る機能です。(知ってるはって突っ込みは無しで 笑)

簡潔に言うと、ハンドルを回した分だけ決められた動きをするのと、決められた加工をスタートボタンで加工してくれるのです。

メーカーや年代にもよりますが初期の頃は正・長方形の各コーナーR(270度分の範囲をハンドルで回すとどちらもそれ以上回らず、ハンドル逆回転で戻り)や円の内・外周の側面、傾斜(例えば機能中はY軸ハンドルで+30度の往復、X軸ハンドルで-30度の往復とかメーカーによりY軸のみとか)
難点は次工程に移る時ハンドルを止めるとそこに皆さんお悩みの縦線が入る事
あるあるですが、すぐに回転止めるとかやりました(笑)でも無理。
その他に格子状や円弧上、テーパー上の等ピッチの穴あけ、上面を舐めるフライス加工(往復、一定方向)ポケット加工【円、四角(正方形、長方形のみ)四角の左下頂点を基準に角度をふった四角ポケットや指定のコーナーRポケット】、内・外周の側面加工(アプローチのRインRアウトは有りません。直線のみのアプローチなのでそこだけ縦線が入ります)

ポケット加工で?と思うのがZの込み地点とZの切り込み量。
ポケット加工は1面加工のみなので(Zピッチを入れられる機種もありますが)加工スタート地点を指定出来ます。そのスタート地点に刃物をもって行き、切り込み量だけハンドルで下げます。後はスタートボタンで加工(指定したピッチ分や刃物の%分ピッチ、仕上げ分の側面残し)
その高さのままスタート地点に戻るのでまたZをハンドルで下げてスタートの繰り返し。

加工は1工程のみしか選択できませんのでCADプログラムの様にポケット加工と中仕上げの側面加工を同時には出来ません。
慣れればこれらの単品加工のみなら加工はCAD使うより早いとおっしゃる方もおられます。
因みにマシニングの部類になりますがマザックの対話 マザトロールはそれらを組み合わせるプログラムが出来ます。マシニングですから刃物替えて穴あけや仕上げ加工も組み合わせ出来ます。
次回はマザトロールについて知ってる(うろ覚えですが)範囲で書きたいと思います。

NC旋盤の対話はねじ切りや簡単な形状加工や荒取り加工のプログラムが出来ます
例えばM30のピッチ1とか。大きさや力加減にもよりますが1回転で何ミリ進む治具を作る為のネジを作ったり(ネジ山は小さくなりますが)
2条・3条ネジなど機種にもよりますが 
その辺りはまたいずれ。
裏技でネジの切り上がりのリード変えたりは秘密ですが。(笑) 
                     byリーゼント印

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2020年9月25日