彫刻機
読んで字のごとく、彫刻をするのがメインの機械です。
昔はサカザキマシナリー、飯田製作所機、石塚など数社のメーカーが有りました。
試作屋さんにも多く導入されていました。勿論、文字彫刻もしましたがメインは削りですね
マシニングセンターで加工した物や成形品の追加工にも使われましたし
テーパーシャンクを付ければ半月の刃物を使って面取りしたり、ストレートシャンクを付けてエンドミル加工など。
ハンドルにダイヤルが付いてるので、それを読みながらの加工なのです。
わかりやすく言えば汎用フライスでカウンターが付かない機械で加工するような物なので
ケガキを入れて位置を合わせてハンドル何回回してからの何ミリとか。
平成の時代にはカウンター付きのも出てきましたが主流はハンドル読み。
ハンドル回して加工より難解なのがコピーテーブル(右手)とワークテーブル(左手)の動き
例えばコピーテーブルの直線の溝を使って奥に持っていくとワークテーブルのスピンドルは手前に。コピーテーブルに板に丸い溝が入った物(通称:円盤)を置いて丸加工しようものなら
右手:時計回り、左手:半時計回りと全て逆の動きになる訳で、丁稚の時はイメトレやエアー彫刻機で体にしみこませましたね(汗)
そこにスピンドルを手で操作しながら指でスピンドルについてる上下(ストローク8mm)に動き、下面から左右で2mm上下するレバーも操作しなければならなくて。器用な人はそこにフットペダルで刃先にエアーを送ったり(主軸が15,000回転まで回るので樹脂が溶けるのを防いだり、切子を飛ばしたり)
ホント 体に浸み込ませないと無理な加工。
また彫刻機にも色々な種類の機械が出てきて、スピンドルが5個とか汎用フライス位の大きさでロータリテーブルに横軸が付いたフライス彫刻機なんてのも
ハンドルがめっちゃ重いって先輩が教えてくれました(笑)
しかし慣れればあんな勝手の良い機械はなくて ちょっと追加工するのには大変便利です
先輩の1人は傾斜バイスや割出し台などを載せた専用機を数台置くという贅沢な暴挙に出てる人も居ました。削り出しの小ロット生産のバリ取り、ゲート取りなんかにまだ使ってます。
まだまだ活躍の場がある機械ですよ byリーゼント印
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