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文字彫刻

文字彫刻にも最近の機械ではレーザー加工機を使った物やマシニングセンター、文字彫刻専用の卓上型なんて物も有りますね。
レーザー加工機なんかは出力で深さが決められますので色々使い道があるみたいで四角い薄板に文字のみ切り抜いたり、少し厚い板材に文字部分だけレーザーで出力調整して凹ませたり、製品の一部に凹文字したり。

最近は位牌なんかもレーザー彫刻だったりします
位牌に金色の上に黒塗りを施して、レーザー出力を抑えて文字になる部分を照射して黒をはぎ取ると金色の文字が現れるなんて高級そうな位牌を作る専用機なんてのが有ったり、指輪にレーザー当てて彫刻したりなんてのもあります。

最近は色々なパソコンソフトが出回ってますから、Aというソフトで文章を好きなフォントで作りBというソフトに取り込める様にアウトラインを出力をしてBのソフトからdxfで出力して加工用のCADソフトに取り込むなんて事もやりましたが、直に書けるCADソフトもありまして(あの苦労は何だったんだろう)そこから加工に持っていく訳です。

その他に先日、彫刻機のお話しをしましたが元々が彫刻をする正に彫刻機械。
原版さえ作ってしまえばロゴだろうと文字だろうと1/1~1/50まで縮小彫刻可能なのです。
多くは金型のCAV側に企業ロゴや製品文字、COR側に材料表記など。
平な面はそのまま深さと位置に注意すれ加工出来ます。彫刻機の凄い所は数十年前(初めて知ったのは30年以上前/年代がバレる汗)から形状なりに彫れる事。
半球体の凹があったとします。そこに均一凹深さの文字を彫りたいとしたら、彫る文字の原版を作り(縮尺はその都度)半球体と同じ寸法形状の半球体の凸形状を作ります。

それを写真(某先輩提供笑い)のアタッチメントを取り付け、丸い部分(4か所穴が開いてる)の下に張り付け、スピンドルの上部の穴にスタイラスを固定。
原版に沿って文字部の動き、スピンドルの指でする上下機能を使いスタイラスを凸形状をなぞる。凸の頂点からR形状になぞればスタイラスは上がり刃先は当然上がる。
頂点の凸に向かってスタイラスが下がれば刃先も下がる。
深さと位置を十分に合わせる必要がありますがそこは熟練の技。

その他に文字彫刻で思いつくのが、ワインやシャンパンボトルに結婚記念日やお祝いの彫っているボトル、ジョッキやグラスなんてのも。鏡に文字で日付や名前を入れたウエルカムボードなど。(塗料で書かれる方や専用の1SHTOなんてのを使うプロのピンストライパーなどが手書きするのもありますよー)
手や切り抜きや専用機で彫りたい部分の切り抜いたゴム板みたいなのを張り付けて
サンドブラストで加工。当てる時間で深さが変わるので深いほど高いお値段になりますね

究極は墓石ですかね。張り付けたゴムシートをカッターでくり抜いてそこにサンドブラストを当てる。これも文字の中心が深くなる様に当てる時間で調整する職人技。

庭の玄関までに並べた石のプレートにプ〇ダ・シャ〇ネル・グ〇チとかの高級ブランドのロゴを彫って並べたなんて強者も居ましたが(笑)

話しを戻して彫刻機で文字彫刻に使う刃物はハイスの半割カッター(半月カッターとも)が主流でした。
丸い棒の先端だけ半分に落とし平にする(先端方向から見ると半円形になるので半月)
半月の側面に任意の角度をつけて削り逃がしも付ける。先端を斜め(回転方向に合わせて)にカット。この時に先端径が決まるので文字幅も決まる
なんせ先端なんて手作業でやるので、チャッて位なので正に職人技。

先日、所さんのとある番組で刻印を作る職人さんが彫刻機に半月カッターを付けて文字を削り出してました。例えばAという文字の中の三角の頂点が刃物R分丸くなるのでタガネで角出しをしてました。これも職人ならではの仕事です。

坂崎で出した初期の頃のを未だに使っておられる方もまだまだ沢山おられます。
だいぶ前からは超硬の刃物が主流になり、砥石もボラゾンやダイヤモンドも
しかも側面の刃が超硬テーパー2枚刃なんて強靭な刃物も。

外注の研ぎ屋さんに出さなくても社内で研ぎたい方にオススメなのが

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お問い合わせお待ちしております。

彫刻機の原版文字はどう作ってるのかが未だに謎???

Aという文字の原版を作るのになぞる為のAの原版が必要!

じゃあ そのAの原版を作る為にまた原版が必要?

その原版を削る為にさらに原版・・・

卵が先か鶏が先かに陥るリーゼント印

2020年10月23日