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材料表記

先日、ブログの彫刻文字で少し触れましたが材料表記について。30年位前は材料表記も結構アバウトで、家電製品なんかにはたまに書く位でした。どちらかというと材料表記より製造年月の方が優先という感じでした。(あくまでも個人の感想 笑 )

量産品なんかで製造年月がわかる様にしてたわけですが、昭和の時代の物なんて製造年こそ数字が入ってましたが月の表記なんて四角い12マスが有るだけなんてのがざらでした。1月に製造したら12個の内の一つの四角の中にポンチで叩いて印を付ける。10個入ってたら10月なんて具合。かなり乱暴というより作った側がわかれば的な印でしたね。

そこから進展してデートマークなんて優れたものが登場して。こんなの

中の矢印で製造年、外の矢印で製造月。矢印が回せるので数年間はこれで対応できる訳ですね。

それから後の1995年(平成7年)に容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律が一部制定されてから 分別収集やリサイクルなどの為に材料表記が一般的になりましたね。♺マークの中に材料表記されてましたが最近は数字が多いみたいですね。
米国プラスチック産業協会(SPI)のマークが元になってるらしい。

1がPET(ポリエチレンテレフタレート)ペットボトル・フィルム製品など
2:GDPE(高密度ポリエチレン)コンビニ弁当の容器など
3:V(ポリ塩化ビニル:PVC)ラップ・ホースなど
4:LDPE(低密度ポリエチレン)ポリ袋・ビニールシートなど
5:PP(ポリプロピレン)家電製品・衣装ケースなど
6:PS(ポリスチレン)おもちゃ・食品用のケースなど
7:OTHER・・・その他

3の中にPVCと有りますがこれはポリ塩化ビニルと言えば聞いた事有ると思います。
一時期 燃やした塩素ガスが焼却窯を痛めるなんて問題になりましたから。
実際に黒い煙で臭いは吸うとツンとくるむせる臭いです。

2のGDPEはHDPEの表記のほうがなじみは深いかもです。成形関係の方なんてハイデンのポリエチとか4のLDPEはローデンのポリエチなんて言ったり。
High-density Low-density 密度が高いか低いかです

1のPETは材料の読み方がそのまま通称になったりしてますね。PETの材料で出来たボトルだから
ペットボトル(安直だけど・・・)

その他にABS(アクリロニトリル-ブタジエン -スチレン)
{アンチロック・ブレーキ・システムではありませんよっ笑}、PC(ポリカーボネート)、などの単一構成素材
単一構成素材に特殊な性質を示す記号 >PS-HI<
基本ポリマー<PS>に第1の特性(高)<H>に第2の特性<I>
やらポリマーブレンド又はアロイなんて言う>PC+ABS<
そこに特殊な添加物を含む場合の>PA66-(GF25+MD15)<
{ガラス繊維(GF)25質量%と鉱物粉末(MD)15質量%の混合物を含むポリアミド66(ロクロクナイロンなんて言います)}とか。もはや呪文みたいで付いて行けない世界。

この辺りの材料表記は身の回りの物を分解した時に見れますのでぶっ壊す機会が有れば見て下さい(笑)

因みにLEDの以前の信号機の3色の部分はPC(ポリカーボネート)で出来てるみたい。
昔、暴〇族が石で割って壊したのに業を煮やした国家権力が割れない物で作れと開発されたみたいです。
その材料のヒントが象が踏んでも割れない筆箱。

元々、強度がある材料ですから色々使われてますね。機動隊の透明な盾とか

下から見るのと違って信号機は意外と大きいのですよ。一個の直径が30cmも有りますから。山車の上だと手を伸ばすと届きそうですが、でも叩いて割ろうなんて考えないリーゼント印

2020年10月30日