プレス
塑性加工【伸ばす・曲げる】
塑性加工とは、材料に力を加えて変形させ、成形する機械加工の方法のこと。
塑性加工は、一般的にプレス加工と呼ばれることが多いです。
塑性加工の中で代表的な3つの加工方法に関して紹介します。
金型プレス加工
金型プレス加工とは、プレス機にセットしたプレス金型により鋼材へ力を加えて変形させる加工方法です。
塑性加工の中では、一般的で多くの工作機械が使用され普及しています。
製品を同じ形状に仕上げつつ、大量かつ短時間、安価に作業できることがメリットです。
金型プレス加工は、金型を用いた量産に向いた加工方法として覚えておきましょう。
冷間順送プレス
冷間順送プレスとは、常温(冷間)で行うプレス加工方法です。
順送型として機械にセットすると、以下の工程を自動で行います。
抜き打ち加工
- 穴あけ加工
- せん断加工
- 縁取り
- 縁仕上げ
- 曲げ
- 絞り
ヘラ絞り
- ヘラ絞りとは、鋼材を伸ばして目的の形状に加工する方法です。
中世ヨーロッパ時代から存在する伝統的な加工方法で、熟練した職人による作業が必要となります。
人手による加工になるため大量生産に向きませんが、初期投資が安く短納期で仕上げることが可能です。
職人の腕次第ですが、加工表面の仕上がりは機械加工よりも良くなる場合が多いことも特徴としてあげられます。