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旋盤バイト ②

旋盤用のバイトは加工方法によって形状が異なり、外径加工、内径加工、端面加工、溝入れ、突っ切り、ローレットでの模様付けなど、用途に応じた工具が存在します。

ここでは、形状ごとの旋削、切削用バイトをご紹介します。

片刃バイト

切刃がシャンクと平行の旋削バイトです。

円筒形素材の外径研削や端面加工など、旋盤加工で最もよく使う旋盤バイトです。

剣バイト

刃先が剣のように尖っている旋盤バイトを剣バイトといいます。

剣バイトの中にも種類があり、刃先が左右対称の真剣バイト、刃先が少し丸くなった先丸剣バイト、刃先が左右非対称の斜剣バイト、刃先がシャンクと直角になった平剣バイトがあります。

剣バイトは主に外径削りや端面加工で使用します。平剣バイトは、立旋盤やプレーナーといった平削り盤でも活躍します。

突切りバイト

円筒形素材の外周に溝入れしたり、突っ切る(切断する)旋盤バイトが突っ切りバイトです。

ねじ切バイト

ねじ切りに使用する旋削バイトです。

おねじ用とめねじ用がありますので、形状・用途をよく確認しましょう。

ねじ切り加工は、刃先全体を使って加工するため、バイトの負荷を減らすためにシャンクがR状になったヘールタイプがよく使われています。

ヘールバイトのR形状の部分は、意図的に強度の弱い箇所を作る事で過負荷を吸収し、均一に負荷を掛けて加工できる様に工夫されたものです。

センタードリル

ワークの端面にセンター穴を開けるための旋盤用ドリルです。

センター穴は研削盤でもよく使われるものですが、外径削り加工中に「びびり」を抑えるために、ワークの反対側を芯押し台で押さえるためのものです。

回転する素材をより安定させるためにセンター穴を開けてセンター押しします。

中ぐりバイト

円筒形素材の内径や奥端面を旋削する旋盤バイトを中ぐりバイトといい、ボーリングバーとも呼ばれます。中ぐりとは、センタードリルやボール盤などで端面に開けた穴を大きく広げる加工のことです。

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2022年6月28日