放電加工
放電加工とは、放電現象で生じる火花の熱により、金属材料を加工する方法です
先日放電加工について触れましたが放電加工にも色々有りますね
形彫り放電加工
彫りたい形状の電極(銅・グラファイトなど)を作成してまさしく その形状の彫る事です
今では形状の確認は3Dモデルで行ってますが、昔は平面図から形状を作っていきましたので、いきなり形状を彫るのではなく電極を作成してその形状を確認してもらう「形状承認」なる作業なんて有りました。図面を書いた「設計者」に形状を考えた「デザイナー」という方々に図面から作るとこんな形状になりますがと。
意図してる形状は?角Rの処理は?デザイナーさんの思い通りですかなんて。
(昔の図面には角Rがここからここまで2Rから3Rに徐変なんて書いて有ったりしたのですわ。つまりスタートは2Rで終点3Rに徐々に変化する。CADがまだまだ追い付いていないじだいの手作業の賜物ですね。)
変化の仕方やデザイナーさんのイメージなんてので微妙に変わるので。
Goが出てやっと放電なんて事も有れば、銅ですので盛ることも出来ないので作り直しなんて事も(涙)
ワイヤ放電加工
真鍮の細いワイヤを被加工物に近付けるように送ってゆく。上下一対のガイドが相対的に運動することによりストレート加工テーパ加工、上下任意形状の加工を行うことができる
テーパー加工は全周又は一部をテーパーにする事も出来ますし、上下異形状は上面が丸で底辺が四角なんて事です。
厚い物をくり抜いたり形状をくり抜いたり、くり抜いた穴に入る同形状の物を切り抜いたり。削りでは曲がってしまうので部分的に切り落としたりなんて事もします。
切り抜いた物を90度寝かせて加工する2度切りなんて事も
細穴放電加工
ワイヤ放電をする為にはワイヤーを通すスタート穴が必要になってきます。
汎用フライスで大きい径で明けてしまえば楽なのですが、3mm位の範囲しか無く厚みが150mmとか有ったらドリルでの加工が非常に難しくなる訳です。
そんな時に細穴放電加工機で穴を明けるのです。
穴が曲がる事も無い上に加工時間がとてつもなく早いのです。
材質にも依りますが150mm位の材料にΦ1の穴を開けるのに数分でストレートの穴が開きます。勿論、穴の精度より電極の消耗より時間が最優先の機械ですから。
曲孔放電加工
とある企業様の技術ですが、ストレートでは無く曲がった穴を開けられるそうです。
上から真直ぐの穴ではなく、横から見るとS字にうねってる穴とか出来るみたいです。
ご興味の有る方は是非・・・・・・
ググって下さい(笑)
放電も日々進化してると思うリーゼント印